回答
Q
サーキットブレーカー制度とは何ですか?
A
サーキットブレーカー(Static Circuit Breaker)制度(以下、SCB)は、当社の取引板の価格に急激な変動があった場合に、過度な暗号資産の値動きを防ぐため、取引を一時停止することで投資家の過熱感を鎮め、冷静な判断の機会を設けるための措置です。
自主規制規則に規定される価格急変防止措置に基づき採用しております。
SCBの概要は、以下のとおりです。
| 概要 | 詳細 |
|---|---|
| 発動条件 | 以下の条件を満たした後、速やかに移行処理を行い、サーキットブレーカーを発動して取引を一時中断。 ●最良気配値が制限値幅に接触する場合 ・最も価格が低い売り注文が制限値幅の上限以上に提示 ・最も価格が高い買い注文が制限値幅の下限以下に提示 ●最良価格の1つ内側の価格が約定もしくはキャンセルでなくなり、最良の気配値が制限値幅の上限以上または下限以下となる場合 ●制限値幅の上限以上または下限以下の価格で約定された場合 ※ 気配値:取引所での取引における売り方・買い方が希望する売買の価格(指値)を言う。 |
| 制限値幅 | 基準価格を基準に、以下の制限値幅を設定。 ・通常値幅:上下 50% ・第一次拡大値幅:上下 40% ・第二次拡大値幅:上下 30% ※ 第三次拡大値幅以降は、第二次拡大値幅と同様の拡大幅である30%を継続する。 |
| 拡大回数 | 制限なし。 |
| 基準価格 | 基準価格は以下の条件で設定。 ●日足更新タイミングで洗替え(更新処理) ・当社においての日足更新は午前9時(JST) ●サーキットブレーカー発動後にサーキットブレーカーの発動価格を基準価格として更新 ※ IEOなどのように、前日の取引がない場合は売出価格とする。 |
| 中断対象サービス | 以下のとおり発動する通貨ペアで一時中断する対象サービスが異なる。 ●BTC/JPY の場合 ・当社内のマーケットインパクトや流動性への影響を鑑みて、取引所のBTC/JPYの一時中断、販売所の全取扱通貨ペア銘柄を一時中断する ●BTC/JPY 以外の場合 ・取引所取扱通貨ペアかつ販売所(※1)取扱通貨ペアの場合は、取引所および販売所において、該当の通貨ペアの取引を一時中断(※2)する。 ・取引所のみ取扱通貨ペアの場合は、取引所サービスのみにおいて、該当の通貨ペアの取引を一時中断する。 ※1 : 販売所は、つみたてなどの販売所関連のサービスも含む。 ※2 : 中断状況の情報は各サービスにおいて、画面内またはAPIでステータス表示・応答またはエラー表示・応答で案内する。 |
| 発動が適用される期間 | 当社が定める取引所が「正常稼働」ステータス状態のときのみ発動。 |
| 中断開始(SCB発動後の再開条件) | 発動条件を満たした後の当社の中断手続き完了後から開始。 |
| 中断期間(SCB発動期間) | 中断後、次の処理へ速やかに移行するまでの間、停止。 |
| 通常取引再開方法 | 中断時間経過後、制限値幅を拡大のうえ、板寄せ方式により取引を再開。 |
| SCBに関するステータス | SCBに関わる取引所停止などのステータスは こちらを参照のこと。 |
サーキットブレーカーの発動イメージ
下図は、サーキットブレーカーが発動し板寄せ処理が行われることによる制限値幅の変遷イメージを示しております。
Today+0を起算日とし、当日中はサーキットブレーカーの発動ごとに発動回数が加算され、制限値幅が変化します。
Today+1、Today+2はそれぞれ1日経過、2日経過を表しており、日付変更時には、前日のサーキットブレーカーの発動回数と制限値幅をリセットし、通常値幅が設定されます。

関連情報は以下をご確認ください。
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